2017/05/18
死に損なった(パートⅢ)
ゴールデンウイークは死に損ないにとってキツかった。
勿論『見るに見かねた応援団』が来てくれたのじゃが、後半は製品庫が底をついて
『試食品はありますが、売るものがありません!』という情けない事態に陥ってしまった。
さて「救急搬送事件」を受けて、孝行息子がこんなプログラムをメールしてきた。
『Life360』とかいうシロモノでGPSを利用して居場所が分かるのだという。
おいおい爺は徘徊するほどモウロクはしてないぞ!
だいたいこんなソフトを組み込まれてしまったら愛人宅へシケ込んでもすぐにバレてしまうではないか。
それに万一風呂場で倒れていても『瑞彦さんはグリュンに居ます』としか出なくて屋根裏部屋なのか、
はたまたトイレなのか分んネエではないか。
実際に試してみたら、荘川の温泉に行っても高山へ行っても全て地図上に表示され何もかもお見通しなのである。
ってことは現代では人工衛星が神様のように見張っていてくれるってことなのか?ひょっとしてェ!
それでも我が家の最高権力者サマはガラケイを愛用しているので、
こんな高度なシステムは利用出来っこないと思っていたのが甘かった。
孝行息子と思いきやヤツはとんでもないスパイ野郎であったのじゃ。
あろうことかタブレットにこのソフトを組み込んで自分のオフクロにプレゼントした上に、
ご丁寧にも手取り足取り操作方法を教えていたのである。
『糸の切れた凧』になりたかった爺なのに、電波の糸でガンジガラメではないかぁ~!
『老人に自由と憩いの場を与えよ!』とシュプレッヒコールしてみたところで、時代の変化には勝てませんナァ!