2016/07/01
とうとう7月
6月は梅雨の季節、例年なら少しノンビリ出来る時期なのじゃがタイヘンなことになっちまった。
東海テレビから取材の問い合わせがあった時には気楽に考えていたがテレビの影響力は凄まじいものがある。
『あの番組は真面目な職人さんのコーナーなんだから、お父さんみたいな遊び人の出る幕ではナイ!』という
娘の忠告に耳を貸すべきであった。
アドバイスを聞き違えて真面目な職人のフリをしたのもいけなかった。
『ヤスダさんってイイ加減な造り方をしているのかと思ったら、キッチリやっているのネェ!』という肯定派から
『テレビってウソばっかり!』というヒゲ爺の本質を見抜いた鋭い突っ込みまで、反応は様々であったが
NET注文の凄さには度肝を抜かれた。
番組が終了する前からパソコンに注文メールが入りだして、
『テレビショッピング式30分以内なら更に割引セールじゃないんだから!』と気楽に構えていたら
1時間に100件以上という集中豪雨的注文量。
更に、番組アナウンサーに『電話ではなく、ファックスかメールでお問い合わせを!』と
言ってもらっているにもかかわらず、FAX番号の方にも電話がジャンジャン入って来た。
半月以上が過ぎて、注文ラッシュは一段落したが、商品の発送作業で混乱を極めている。
想定外だったのはホームページからの発注なのでテレビで紹介された『塩だけベーコン』をシッカリ塩漬けしておいたら
『岐阜県産ベーコン』の注文も多かった。
原料肉を仕入れて塩漬けしているので、出来上がりまでに2週間以上の熟成期間が必要で。
申し訳ないけれど「岐阜県産」の入った注文には少し待っていただいている。
店頭販売では脂肪の多い岐阜県産ベーコンはオススメしていないが、
それ故にデンマーク産と同じ価格で販売しているのが裏目にでてしまったようだ。
今更注文の変更をと言われても400件を超える注文の中から探し出すだけでもタイヘンなので、
今回は我慢して食べ比べていただきたい。
ベーコン向きの肉質ではないが、脂肪好き人間にはたまらない美味しさかも知れないし、
デンマーク産に劣らない赤身肉の多い部分もあるのでギャンブルかも知れない。
娘一家がやって来て折角のベーコンを略奪されてしまったので、もう一度送ってほしいとの電話も入ったが、
残念ながら8月までお待ちいただきたいと応えておいた。
下界は暑さも一段と厳しくなってきたようだが、ひるがの高原は朝夕肌寒い日もある。
グリュンの軒下では今年もエーデルワイスが咲き出した。
スイス土産の種から育てた園芸品種ではあるが、同じ袋から蒔いたのに葉や花の形が少しずつ違うようで
品種的には未だ固定されてないのかも知れない。