ひげじいの「ひるがの日記」記事詳細

ひげじいの「ひるがの日記」記事詳細

2015/09/21

スイス失敗談パート3

ホテルに到着すると洗面所の棚に化粧品を並べるのがオンナのシゴトである。
グリンデルワルトでよく利用する「シュバイツアーホフ」は最近「五つ星」に昇格したようで、
チェックインの際にはロビー近くで美人ピアニストの生演奏中であった。
ずっと前から「五つ星」だったホテル「ベルベデーレ」はレストランにグランドピアノがセットされていて、
我々夫婦が食事に行くと男性ピアニストが『上を向いて歩こう♪』なんかを弾いてくれた。

聞くところによると「五つ星」のためにはスタッフのサービスは勿論だが、
サウナやプールにテニスコートなど施設面での条件もクリアする必要があるらしい。

スイスへは一応美女に誘われた時のために水着を持参しているが、誘われたこともなければ
泳いだことも皆無である。

写真は列車から撮影したシュバイツアーホフであるが大きさや構造はともかく、
全体の色調は『ベーコン小舎グリュン』に取り入れられているのでアル。

150921_01

そういえば、未だ髪も黒くスキーの腕もそんなに落ちていなかった頃、
標高3,883mのクラインマッターホルンからスキーで滑り降りようとしていた時に、お金持ちの未亡人と
思しきヒトから『このあと南ドイツへ向かうのですがご一緒しませんか?』と誘われたことがあった。

トイレへ行ってた最高権力者が『ミズヒコさんお待たせ!さぁ滑りましょう!』と現れて、
このハナシはあえなく途切れてしまった。
『お父さんのハナシは半分冗談で半分ウソだ!』と家族から馬鹿にされているが、
これは最初で最後のホントのハナシなのである。

さて、我々はプールはおろかテニスコートさえも利用しないので「五つ星」ホテルに泊まる必要なんて
サラサラないのだが「駅に近い」「テラスからのアイガービューが素晴らしい」
「ハイキングの後はシャワーでなくバスタブで膝をユックリ暖められる」と、来年は後期高齢者におなりあそばす
最高権力者が仰せになるのだからゼイタクだと思っても従わないワケにはゆかないのじゃ。
(それに旅行費用はグリュンの稼ぎではなく奥方様の寺子屋みたいな学習塾の貯金を崩して充てているのだからしてなおさらなのじゃ)

ツエルマットではベッドからマッターホルンが眺められ、バスタブや部屋ごとにテラスも付いてるのに、
何故か三ツ星であるホテルに決めている。
うまい具合に最上階の三部屋がまとめてリザーブできるのでテラスの仕切り越しにお隣さんから覗かれる心配もない。

写真はホテルのテラスから見たモルゲンロートに輝くマッターホルンであるが、結構高級とランク付けされている
ホテルでもこんなに眺めのいい部屋は少ない。
ついでながら十数年前にハイキングした時のリッフェルゼーの逆さマッターホルンも加えておこう。
朝の無風状態でないとなかなか撮れないのだが、最近はどう頑張っても観光客が写り込んでしまうので、
貴重なワンショットなのである。

150921_02

150921_03

さて、ここまで書いて何を言いたかったのかを忘れてしまっていた。
そうそう洗面所の棚に置いた化粧品はチェックアウト間近までそのままなので、忘れ物になり易い。
今回もチューリッヒの最終ホテルで洗面棚に化粧品のポーチを忘れてきたらしい。それも帰国して荷物の整理をしている時に
気付いたという始末であった。

化粧品の入ったポーチくらいどうでもいいんじゃない?と言ったら『あれには大事な入れ歯が入っていた』と言うのである。
ホテルで朝メシ食べたのに入れ歯を忘れるなんてと不思議に思ったら、食事用の入れ歯と美容用の入れ歯があるとのこと。

特に忘れてきた美容上の入れ歯は、かかりつけの歯医者さんの大先生が作って下さったものだそうで、
跡継ぎの息子さんに見せたら『ボクには未だこれだけのモノは作れない!』と言われたという貴重品なのである。

『だからなんとかしてチョーダイ!』ということで、ヒゲ爺のセイでもないのにずっとお世話になっている
『アルプスウエイ』というスイス専門旅行社に連絡を入れた。

現地駐在員がチューリッヒのホテルに連絡して忘れ物を確認、グリンデルワルトかツェルマットの駐在員が
日本へ帰国する際に持ち帰って宅急便で我が家に送ってくれたというお粗末でした。

ハムと向き合って50年 こだわりの製法
全国配送OK ご注文はこちらから
ヒゲ爺の日記BLOG
おんじのおすすめレシピ
ページ先頭へ